丹参および丹参を主薬としたお薬、冠元顆粒(かんげんかりゅう)の効果は、横澤助教授の研究により、次々と実証されています。

生薬「丹参」のさまざまな作用

  • 血管を拡張し、血流を増やす作用
  • 血液の粘度を下げ、血をサラサラにする作用
  • 乳酸代謝を促進し筋肉痛や筋肉疲労を解消する作用
  • 腎機能をよくし血圧を下げる作用および活性酸素消去作用

腎不全のラットに丹参を与えたところ、尿毒症の末期にあらわれるメチルグアニジンという物質が減少しました。これは、丹参で腎臓機能が改善された可能性を意味します。
また、腎臓が悪くなると高血圧を起こしますが、この実験では血圧も低下するという結果が出ました。ここで強調したいのは、血圧を下げるといっても急激には下がらない、という点です。降圧剤では、血圧が正常より下すぎるという副作用がよく問題になるので、丹参のこの効果はたいへん興味深いものです。
こうした作用は、丹参に含まれる「リソスペルミン酸マグネシウム塩」という成分によるもので、この物質がまた、体内の活性酸素を消去する作用も有しています。
つまり、丹参には強力な活性酸素消去作用があるのです。
ほかにも、丹参には次の薬理作用が確認されています。

  • 酸素不足の状態にしたマウスに丹参を投与したところ、生存時間が延びました。
  • 肝臓の血のめぐりをよくして、肝細胞の再生を促進させる働きがあります。これにより、肝硬変の予防が可能になり、肝臓障害に有効と考えられます。
  • 中枢神経に作用して、鎮痛効果を発揮します。
  • 抗炎症作用があり、関節炎の炎症を抑える作用が確認されています。
  • 組織の修復をうながし、骨折の回復を促進します。
  • がんで腹水がたまったマウスを使った実験で、生存期間の延長が確認されています。
  • 抗菌作用、精神安定作用も確認されています。

丹参を主剤とする冠元顆粒は、また以下の病気に対する効果があることが分かっています。

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