血管力を高める「丹参」研究の第一人者Dr.横澤が丹参と血管の関係をお教えします。

アンチエイジング(老化防止)と血管力

長寿、すなわちアンチエイジング(老化防止)において、血管力が大きな要素であることが分かってきました。

老化がなぜ起こるかという老化学説のひとつに「フリーラジカル説(下記参照)」があります。私たちのからだが健康で、発生した活性酸素・フリーラジカルを消去できれば問題ありませんが、調節機能が衰えると体内に蓄積されてしまいます。

活性酸素やフリーラジカルは、私たちが通常している呼吸で発生し、人体にとっては、殺菌作用などの有益な役割を果たしています。しかしこれら活性酸素とフリーラジカルが、さまざまな要因により、体内で過剰発生すると、一転して非常に有害なものに変わります。

血管の内側にある内皮細胞が傷ついたり、体内の脂質が攻撃されて過酸化脂質と呼ばれる非常に有害な脂質に変化したりということが起こり、細胞膜や DNA、ミトコンドリアなどが致命的なダメージを受けるのです。

これらの過剰な活性酸素やフリーラジカルが体内に蓄積することを防ぐために、抗酸化物質が大切となります。少しでも老化を遅らせるために、活性酸素やフリーラジカルを消す強力な物質を探すことが健康長寿の足掛かりになるわけです。

そこで横澤教授は、丹参製剤である冠元顆粒に着目し、研究の結果、冠元顆粒が酸素やフリーラジカルを減らすことを実証しました。つまり実験で、冠元顆粒に老化防止作用があることが明らかになったのです。

さらに冠元顆粒には、細胞の生存率や寿命が延びる効果も確認されました。

通常は、60 % 強の細胞生存率が、冠元顆粒を添加することで、80 % 近くまでアップし、さらに過酸化水素水を与えた細胞の研究では、6 日間で全部が死んでしまう処、12 日間と寿命が二倍に伸びています。

このように血管力を高める丹参(たんじん)製剤は、長寿(老化防止)に大きな役割を果たすことが分かってきました。

ストレス、偏食、運動不足などによって、血液の流れや血管の質が悪化すると、様々な病気の原因になる血管力が欠如し、同時に、老化を進め、健康寿命を縮めてしまうというわけです。

つまり長寿(老化防止)には、血管力を高めることが大きなポイントなのです。

 

※ フリーラジカルとは
物質の最小構成要素である原子(分子)の中心には原子核があり、その周囲には電子が一定の軌道で収容されています。 しかし電子が奇数しかない場合、一番外側の軌道には 1 個の電子しか収容されません。
このような不対電子をもつ原子(分子)を「フリーラジカル」といいます。
もともと電子は軌道で対になって安定するため、フリーラジカルは、他から電子を 1 個奪うか、あるいは自分の電子を 1 個与えて、安定化しようとする性質があります。
このために過剰なフリーラジカルは非常に反応性が強くなり、体の細胞膜や組織を構成する脂質やたんぱく質を攻撃するため、さまざまな病気や老化の原因になっているといわれています。