認知症における行動障害のことを、1999年の国際老年精神医学会において「認知症の
行動心理学的症候」(Behavioral andPsychological SignsandSymptomsofDementia;
BPSD)と定義された。
BPSDへの介入の原則は非薬物的な対応(=ケア)であるが、認知症による行動障害は
ケア提供の妨げとなるため、介護者を悩ませている。
以下に、その主な症状を示す(‘)。
①過活動性症状
一せん妄(夜中に騒ぐなど)
一幻覚。妄想(物を盗られた)
-不安(-人で留守番できない)・焦燥
一俳個・多動
一異食・過食
一夜間の不眠
②低活動性症状
一意欲低下(やる気がなくなる,表情が乏しくなるなど)
一自発性低下
一抑うつ
-依存
一日中の傾眠